
コピー&ペーストは便利な機能です。Macでは、直近の一つ分しか保持してくれないため、何度も同じ内容をコピーし直す必要がある場面も多いですよね。
そんな悩みを解決してくれるのが 「Clipy」 というクリップボード管理アプリです。本記事では、Clipyの基本から使い方まで、分かりやすくご紹介します!
Clipyとは

Clipy は、Mac用の無料クリップボード管理アプリです。コピーしたテキストや画像を履歴として自動的に保存し、あとから自由に呼び出せます。繰り返し使う文章やコードなどを効率よく扱えるのが大きな特徴で、一度使い始めると手放せなくなる方も多い便利ツールです。
Clipyのメリット

メリットは主に4つあります
① 複数のコピー履歴を一覧表示して必要なものをすぐに貼り付けられる

通常のコピー&ペーストでは、直近の1つしか記録できませんが、Clipyなら 過去にコピーした内容を履歴として保持 し、必要なときにすぐに呼び出せます。
② ショートカットキーで瞬時に呼び出せるため、作業効率がアップ
手動でコピーを探す必要はなく、ショートカットキーを使えば、即座に履歴から選んでペースト可能 です。
詳しくはここをクリック
③ カラーコードをコピーすると、小さなプレビューで色が確認できる

Webデザインやプログラミングでよく使われる 「#FF5733」 などのカラーコードをコピーすると、Clipyの履歴一覧に 色のプレビューが表示 されます。これにより、視覚的に色を確認しながら作業を進めることができます。
④ スニペット機能や画像コピーなど、多用途に使える
繰り返し使う定型文を登録したり、コピーした画像を簡単に管理できるなど、さまざまなシーンで活用可能です。

4つ目のメリットについては、「便利なテクニック」で詳しく解説しています!
インストール&初期設定

① Clipyをインストールする
- 公式サイト や GitHubページからClipyをダウンロード
- ダウンロードしたファイルを解凍して「Clipy.app」をアプリケーションフォルダに移動
- 初回起動時に「開発元が未確認」という警告が出た場合は、システム環境設定の「セキュリティとプライバシー」から実行を許可

② Clipyの初期設定
- 起動後、メニューバー(画面上のバー)にClipyのアイコンが表示される
- 「ログイン時に自動的に起動」をオンにすると、毎回起動する手間が省ける
- クリップボード履歴の保存件数や表示件数をお好みに合わせて設定すると快適に使える
Clipyの主な使い方
Clipyを使うと、過去にコピーした内容を一覧で確認し、好きなときにペーストできます。以下のように ショートカットを活用 するとさらに効率的です。
ショートカットキーを使った履歴の呼び出し
- 初期設定では「⌘(Command) + ⇧(Shift) + V」などのキーを押すと、メニュー全体が表示される
- 「⌘(Command) + ^(Control) + V」だと、コピー履歴のみが表示される
- 表示されたリストの中から必要な項目を選ぶだけで、簡単にペースト可能
- ショートカットキーは自分が使いやすいように変更可能(メニューバーのClipyアイコン → 「Preferences(環境設定)」 → 「Shortcuts」タブで設定)
作業に合ったショートカットを設定しておけば、マウス操作を最小限に抑えられるため、効率よくコピー&ペーストが行えます。
MacBookのショートカットキーについては、下のURLで解説しています。
https://igakusei-blog.com/macbook-shortcut-keys-basic/
活用例

これらは例にすぎません。自分なりに使い方を考えていきましょう!
- プログラマー がコードの一部分やライブラリの
import
文などをすぐ呼び出す - ライター がよく使う言い回しや参考文献のURLをまとめておく
- デザイナー がカラーコードを確認しながら作業する
- 画像をコピーしてプレゼン資料やドキュメントに素早く貼り付ける
使い方次第でさまざまな作業効率の向上が期待できます。
便利なテクニック
スニペット機能で定型文を一発挿入

- メニューバーのClipyアイコン → 「Preferences」 → 「Snippets」タブを開く
- 定型文を登録し、ショートカットや呼び出し名を設定
- 頻繁に使う文章やプログラムのテンプレートを瞬時に呼び出し可能!
デフォルトのスニペットを呼び出すためのショートカットキーは、「 ⌘(Command) + Shift + B 」となっています。
画像コピー&ペースト

- 画像ファイルを「⌘ + C」または、右クリックで「コピー」を選択してコピーすると、Clipyが履歴として記憶
- 履歴を呼び出すショートカット(初期設定では「⌘ + Shift + V」)で表示される一覧から画像を選択
- そのまま任意の場所にペーストするだけで完了!
大量の画像を保存するとクリップボードが重くなる場合があるので、設定で履歴数を調整するとスムーズに使えます。

文字や文章のコピペと同様のやり方で、画像についてもできます!
注意点・デメリット
- クリップボード履歴に機密情報やパスワードをコピーした場合、過去履歴から呼び出せてしまうので取扱いに注意
- 大きな画像を何枚もコピーすると、メモリへの負担が増えたり、履歴が管理しづらくなる場合がある
- オープンソースであるため開発はコミュニティに依存しており、バージョンアップのタイミングが不定期
まとめ
Clipyは、コピーした履歴を自由に呼び出せる ようにしてくれる便利なアプリです。
✅ ショートカットキーで履歴を素早く表示・貼り付け
✅ スニペット機能で定型文を登録し、一瞬で入力
✅ カラーコードのプレビュー機能で色を確認
✅ 画像のコピー&ペーストも可能

インストールや設定も簡単なので、Macでのコピー&ペースト作業を効率化したい方は、ぜひ一度試してみてください!きっと日々の作業がもっとスムーズになりますよ!
コメント